世界中に流れるスパムメールの3分の1はアメリカから送られている――ソフォスは4月7日、スパムメールの配信国に関するレポートを発表した。
このレポートは、同社の脅威解析センター「SophosLabs」がまとめたもの。2005年1月〜3月の間に受信したスパムメールを対象に、配信元の国を分類した。
もっとも大きな割合を占めたのは米国の35.7%。続いてブロードバンドが普及している韓国が24.98%で、この2カ国で半数以上を占めた。また日本から発信された割合は2.1%でワースト7位だった。
順位 | 国名 | 割合 |
---|---|---|
1 | アメリカ | 35.70% |
2 | 韓国 | 24.98% |
3 | 中国(香港を含む) | 9.71% |
4 | フランス | 3.19% |
5 | スペイン | 2.74% |
6 | カナダ | 2.68% |
7 | 日本 | 2.10% |
8 | ブラジル | 1.95% |
9 | イギリス | 1.57% |
10 | ドイツ | 1.23% |
11 | オーストラリア | 1.22% |
12 | ポーランド | 1.20% |
- | その他 | 11.73% |
このレポートによると、アメリカから送信されるスパムメールは全体の3分の1に上るものの、その比率は前回の調査(2005年1月)に比べ12%減少したという。この理由としてソフォスは、スパム規制を狙った「CAN-SPAM法」ではなく、ISPによるスパム排除ポリシーが大きいのではないかとしている。
また、スパム発信元としては、過去に使われたスパム送信専用ソフトや踏み台化されたメールサーバよりも、悪意あるソフトやウイルスによってゾンビ化されたPCが半数以上を占めていると推測。ゾンビPCを作ってスパマーに加担することを避けるためにも、「ウイルス対策ソフトウェアを導入し、最新状態を維持する」「ファイアウォールを導入する」「パッチを適用する」といった基本的な対策が不可欠だとしている。
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