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スパムメールの3分の1は米国発――ソフォスがレポート

» 2005年04月07日 18時59分 公開
[ITmedia]

 世界中に流れるスパムメールの3分の1はアメリカから送られている――ソフォスは4月7日、スパムメールの配信国に関するレポートを発表した。

 このレポートは、同社の脅威解析センター「SophosLabs」がまとめたもの。2005年1月〜3月の間に受信したスパムメールを対象に、配信元の国を分類した。

 もっとも大きな割合を占めたのは米国の35.7%。続いてブロードバンドが普及している韓国が24.98%で、この2カ国で半数以上を占めた。また日本から発信された割合は2.1%でワースト7位だった。

順位 国名 割合
1 アメリカ 35.70%
2 韓国 24.98%
3 中国(香港を含む) 9.71%
4 フランス 3.19%
5 スペイン 2.74%
6 カナダ 2.68%
7 日本 2.10%
8 ブラジル 1.95%
9 イギリス 1.57%
10 ドイツ 1.23%
11 オーストラリア 1.22%
12 ポーランド 1.20%
- その他 11.73%
スパムメール送信国、ワースト12

 このレポートによると、アメリカから送信されるスパムメールは全体の3分の1に上るものの、その比率は前回の調査(2005年1月)に比べ12%減少したという。この理由としてソフォスは、スパム規制を狙った「CAN-SPAM法」ではなく、ISPによるスパム排除ポリシーが大きいのではないかとしている。

 また、スパム発信元としては、過去に使われたスパム送信専用ソフトや踏み台化されたメールサーバよりも、悪意あるソフトやウイルスによってゾンビ化されたPCが半数以上を占めていると推測。ゾンビPCを作ってスパマーに加担することを避けるためにも、「ウイルス対策ソフトウェアを導入し、最新状態を維持する」「ファイアウォールを導入する」「パッチを適用する」といった基本的な対策が不可欠だとしている。

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