調査会社Forrester Researchが4月12日発表した報告書によると、米国で2010年までに衛星ラジオの利用世帯は2010万、MP3プレーヤーを使ったPodCastingの利用世帯は1230万に達する見通しだ。
衛星ラジオの加入者は2004末までに450万に達し、2003年から150%の大幅増となった。ストリーミングを使ったオンラインラジオもAOL、Yahoo!、MSNなどの主要ポータルが番組を増やし、従来からの放送局が一部番組をオンラインに移す中、2010年までに米国の全世帯の30%、ブロードバンド導入世帯の50%近くに普及する見通し。
高品位(HD)ラジオは衛星ラジオよりは出遅れるが、放送局がこの技術に対応し、HDレシーバーの値段が下がれば加速するとForresterは指摘。2010年までには970万世帯に普及すると予想している。
コンシューマーは自分の好きなときに好きなものを聴きたいと思っており、オンラインラジオやPodCastingなどMP3プレーヤーにコンテンツを直接ダウンロードできる新しい形態なら番組を増やし、柔軟性を高められるとForresterは解説。ラジオ・音楽業界が思考を切り替えてこうした配信方法を取り入れれば、新しい収益源を開拓できると指摘している。
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