Microsoftはこのほど、Longhornのファイルナビゲーションと検索機能の一端を披露した。同時に、台頭しつつあるデスクトップ検索ツールベンダーに対するけん制も投げ掛けている。
Microsoftのプラットフォーム担当部門副社長ジム・オールチン氏は、Longhornに組み込まれる検索技術は、X1 Technologiesの検索技術のような製品に真っ向から対抗するものだと語った。「これは検索以上のものだ。当社がやろうとしているのはビジュアル化の提供だ」と同氏。
Longhornは2006年にリリース予定。新機能として、ファイルにキーワードを添付して「仮想フォルダ」や文書「スタッキング」、List Paneを作成できる機能がある。Longhornの検索ではデスクトップ検索ツールのようなプレビューウィンドウを提供、ユーザーはファイルを開かなくても、ここからコンテンツの閲覧やカット&ペーストができる。
しかしMicrosoftはプレビューのコンセプトをさらに進展させている。
ビジュアル化のコンセプトは、Longhornの新しい半透明なファイルマネジャーウィンドウで示されている。XPのWindows Explorerのフォルダも形跡をとどめているものの、フォルダは垂直に配列され、割れ目が入っているように見える。ページの一部が見えている本のような形だ。中身はWord文書などのファイルの一般的なアイコンが見えるのではなく、Longhornでは各文書の最初のページのスナップショットを提示する。フォルダをダブルクリックすると各ファイルのサムネイルが表示され、ウィンドウを拡大するとファイルも拡大表示される。ユーザーはこの手法を使い、文書を外観に基づいてナビゲートできる。
今月シアトルで開かれるWindows Hardware Engineering ConferenceではLonghornのプレビューが披露される予定。
オールチン氏によれば、Longhornは「2006年のホリデー」までに出荷予定で、最初のβはこの夏にリリースされる。
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