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Opera CEO、大西洋横断のチャレンジ終了

» 2005年04月26日 17時57分 公開
[ITmedia]

 「Opera 8がリリースから4日間で100万ダウンロードを達成したら、ノルウェーから米国に泳いで渡る」との公約通りノルウェーの海に踏み出したOpera Softwareのヨン・フォン・テッツナーCEOだが、そのチャレンジは2日目に終わりを告げた。

 特設ページの報告によれば、ノルウェー南部の海岸沖で、付き添いのPRマネジャー、エスキル・シルバートセン氏が乗っていたゴムボート「Phantom」号がパンクしたという。テッツナー氏はシルバートセン氏を救助し、そこでチャレンジは中断された。2日目の行程が始まっておよそ1時間後のことだった。

 「妨害活動の可能性も噂されているが、ゴムボートの状態が悪かったことが原因かもしれない」と同社は説明している。

 「命が助かったのはヨンのおかげ。米国へ泳いでいくという彼の夢を台無しにしたことでクビにされませんようにと祈ることしかできない」とシルバートセン氏は特設ページでコメントしている。

 またOpera広報のトール・オドランド氏は、「同僚の陰口を言いたくはないが、エスキルが泳げない上に地図も読めないと知っていたら、ヨンのサポートはやらせなかった。責任の一端を感じている。ボートなしではチャレンジを続行できない」ときまり悪そうに話したという。

 特設ページには「キッチンの窓から救出劇を目撃した地元の住民が強力な望遠レンズで撮影した、驚くほど鮮明な写真」と称する写真が掲載されている。

救出劇を写した「驚くほど鮮明な写真」の1枚

 (救出劇の)噂を聞いて海岸に集まってきた大勢の人々に、テッツナー氏は「英雄とたたえられた」とOperaは報告している。

 「いつも米国まで泳いでいくことを夢見ていた。今回のことはまたとないチャンスだと思った。ゴムボートもPRマネジャーも、起こるべくして起こった事故だが、同時に起きたのは間が悪すぎた」とテッツナー氏。「人々が恥ずかしいゴムボートの事故よりも、私の挑戦への意欲を覚えていてくれるとありがたい」

 同氏はコメントの最後をこう締めくくっている。「ホットチョコレートを飲みに寄れなくなったと電話したら、母はがっかりするだろう」

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