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BluetoothとUWBの融合目指し開発組織が協力

» 2005年05月05日 07時41分 公開
[ITmedia]

 無線通信技術のBluetoothをUWB(超広帯域無線)と組み合わせてデータ高速転送を実現する目的で、Bluetooth技術開発組織のBluetooth Special Interest Group(SIG)は5月4日、UWBの開発者と協力して取り組む意向だと発表した。

 この決定により、Bluetoothの長期的なロードマップを拡大し、大容量データの同期化/転送や、携帯端末向けの高品質ビデオアプリケーションで求められるデータ高速転送のニーズに対応することが可能になると説明している。

 詳細は今後詰める予定だが、UWBの転送速度を活用できるデバイス実現のためのアーキテクチャ開発に協力して当たる。現在市場に出回っているBluetooth製品との互換性は維持し、低消費電力、低コスト、簡単に接続が確立できるといったBluetoothの特性を保ちながら、例えば携帯端末間での高品質ビデオストリーミングといった、高速データ転送が求められる場面にも対応できるようにする。

 IntelのUWB技術ストラテジスト、スティーブン・ウッド氏は「次世代製品でUWBを取り入れるというBluetooth SIGの意向は非常に前向きな動きであり、コンシューマーにとってはPC、電話、家電機器の間でシームレスな接続が可能になる」と解説している。

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