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ジャストシステム、経常益9割減 販管費増で

» 2005年05月19日 21時09分 公開
[ITmedia]

 ジャストシステムが5月19日に発表した2005年3月期連結決算は、営業利益が同87.8%減の9600万円、経常利益が前期比92.4%減の4900万円だった。前期の業績回復を受けて賞与の支給水準を前々期並に回復させたため、販管費が増えたほか、研究開発費を投じたのが主な要因。

 売上高は前期比2.7%減の122億8100万円、純利益は同37.5%減の2億6300万円。

 パッケージソフト販売は、「一太郎 2005」「花子 2005」、スクラップブックソフト「ネタの種」などが好調で、前年並みを維持した。「ATOK」は、税込み1万1550円の電子辞書付きバージョンが、単体版(同8400円)の売り上げを初めて上回った。

 オンラインショップ「Just MyShop」の会員数も増え、売り上げも前期を上回った。

 OEMでは「ATOK」が好調。カーナビなど搭載端末が増えたほか、UNIX、Linux用の売り上げも増加した。PC出荷の伸び悩みや、ハードメーカーからの価格引き下げ要求により、オーディオソフト「BeatJam」などの売り上げは前期を下回った。

 今期の業績予想は、売上高は126億円、経常利益は6億円の損失、純利益は9億7000万円の損失を見込む。研究開発費を投じるほか、減損会計導入に伴う減損損失10億円を計上する。

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