韓国最大の携帯電話会社の子会社であるSK Communicationsは買収により2003年8月に取得した大手ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で10代から30代までの顧客をつかみ、大きな利益を生み出す計画だ。
同社が運営するCyworldは利用者数1200万人。これは韓国の人口のうち4分の1に当たる。月間ユニークビジター数は1700万人だという。
Cyworldは通貨としてウォンの代わりに10セント相当のエイコーン(ドングリ)という単位を使う。ホームページ作成は無料だが、このエイコーンを域内通貨として、テンプレートやグラフィック、音楽、アニメーションキャラクターなどを販売する。韓国では「ミニ・ホンピー」(ミニ・ホームページ)が手軽に作成できるとあって大人気だ。
このエイコーンは、友人に贈ることもできる。このプレゼントは韓国の古来の風習とも合致し、小売りチェーン大手のEmartでは商品購入のボーナスポイントとしてこのエイコーンを提供している。
SKによれば、エイコーンの売上高は1日当たり15万ドル。2004年の1日当たり売上高はこの半分程度だったが、年間では1億1000万ドルを稼いだという。同社ではこのサービスをアジア、米国にも広げようと計画中だ。
Cyworldのホームページは韓国の序列社会と同様に、第1レベルの友人とみなした人たちだけに公開を制限することができる。Gartnerの主任アナリストであるソン・サクフン氏は、これによりスペシャル感を出すことができると評価する。
同氏によれば韓国のブロードバンドインターネット普及率は70%以上。Cyworldが成功するためにはダイヤルアップでは不足で、ブロードバンドは必須だろうとソン氏は述べている。
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