アニメソングをみんなで購入してヒットチャートの1位にしよう、という運動がネット上で展開されている。「チャートの恣意(しい)的操作につながる」との批判もあるが、呼び掛ける側は「荒廃した邦楽業界に革命を起こす」と意気は高い。
アニメソングは「魔法先生ネギま!」(テレビ東京系)のオープニングテーマ「ハッピー☆マテリアル」。主人公の生徒として登場するキャラクター31人の声優が5〜6人ずつ歌い、1カ月に1枚ずつ6カ月間連続でリリースする。
既に4枚が発売され、オリコンチャート最高位は4月度(5月11日発売)の3位。1位を狙えるのは5月度(6月8日発売)と6月度(7月6日発売)の残り2枚となる。
発端となったのは、2ちゃんねるの「ニュー速VIP板」。「ハッピー☆マテリアル」がチャート上位に入ったことで、これまでに各方面でさまざまな反応があったが、運動を呼び掛けるサイトによると「アニソンが上位に入ると、紹介が極端に短かったり、最悪の場合は存在自体なかった事にされる」とチャート番組などでの扱いに不満を示す。1位を獲得すれば「コメント回避不可能」になるとの読みだ。
「ハッピー☆マテリアル」については、ある歌手がラジオで「なくなってほしいですね」とコメント。このためもあってか、サイトでは「アニソンで日本の音楽アーティストたちを圧倒し、オリコン1位を取って歴史に名を残し、荒廃した邦楽業界に革命を起こす」と“アニソン十字軍”状態になっている。
サイトには「ランキング操作を防ぐために一気に買うと何枚買っても一枚に集計されるため、多数の店で分散購入を」といったTipsも掲載されている。
オリコンの5月30日付けシングル週間ランキングによると、1位となったラルク アン シエル「叙情詩」の週間推定売り上げ枚数は 11万513枚。
2001年には、当時引退の危機が表面化していた鈴木あみさんのCDを一斉購入してチャートにランクインさせ、復活を支援しようという計画が盛り上がったことがある。
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