米IBMは6月13日、民間保有のスーパーコンピュータとして世界最速をうたった「Watson Blue Gene」(BGW)をニューヨーク州にある自社の研究センターに導入したと発表した。
BGWの速度は91.29テラFLOPSで、米ローレンスリバモア研究所が保有するBlue Gene/Lとともに、スーパーコンピュータの世界上位3位に入るとIBMは説明。冷蔵庫ほどの大きさのラック20台で構成され、同程度のパワーを持つ従来型のシステムに比べて半分以下のサイズで3倍のパフォーマンスを発揮するとしている。
IBMではライフサイエンス、流体力学、量子化学といった技術分野からビジネスアプリケーションに至るまで、幅広い分野でBGWを利用する計画。また、米エネルギー省のINCITE(Innovative and Novel Computational Impact on Theory and Experiment)プログラムの一環として、学術および業界の研究者にもコンピューティングリソースを提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR