マイクロソフトは6月15日、6月の月例セキュリティアップデートを公開するとともに、過去に公開されたパッチの修正版もリリースしている。
このうち、4月に公開されたMS05-019については、適用することでいくつかの不具合が生じることが報告されていた。Windows 2000ではネットワークのパフォーマンス低下が、Windows XP SP1では一部のネットワークプログラムやツールが機能しなくなる不具合が公になっているほか、「ターミナルサーバーやファイル共有に接続できない」「WAN回線経由のドメインコントローラのレプリケーションに失敗する」といったクライアント/サーバ間のネットワーク接続の問題が報告されている。
再リリースされたMS05-019では、こうした一連の問題が修正されている。マイクロソフトでは、既にMS05-019を適用しているユーザーにも、ネットワークに関連するトラブルに遭わないために「改訂版のセキュリティ更新プログラムをインストールすることを推奨」している。
これと同時に、MS05-004について、Windows XP Tablet PC Edition/Media Center Edition向けに「.NET Framework 1.0 Service Pack 3」用のアップデートが追加された。またMS02-035に関する情報が追加され、クラスタのインストールについての詳細情報が閲覧できるようになっている。
なお、6月の月例セキュリティアップデートの一覧は以下のとおり。
最大深刻度 | パッチ番号 | 影響を受けるソフトウェア |
---|---|---|
緊急 | MS05-025 | Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003 |
緊急 | MS05-026 | Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003(Windows Server 2003 SP1では「重要」) |
緊急 | MS05-027 | Windows 2000/XP、Windows Server 2003 |
重要 | MS05-028 | Windows XP SP1(Windows Server 2003では「警告」、Windows XP SP2/Windows Server 2003 SP1は影響を受けない) |
重要 | MS05-029 | Exchange 5.5 Server |
重要 | MS05-030 | Outlook Express 5.5 SP2、Outlook Express 6/SP1(Windows XP SP2/Windows Server 2003 SP1では影響を受けない) |
重要 | MS05-031 | Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003 |
警告 | MS05-032 | Windows 2000/XP(Windows Server 2003/SP1では「注意」、Windows 98/Meでは「緊急でない」) |
警告 | MS05-033 | Windows XP、Windows Server 2003およびWindows Services for UNIX |
警告 | MS05-034 | ISA Server 2000 |
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