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MP3プレーヤーのカギは「内側のデザイン」に

» 2005年06月23日 09時50分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MP3プレーヤーメーカーがデバイスの外側のデザインを改良する中、ユーザーインタフェースが重要な差別化要素になっている。大手MP3プレーヤーメーカーのCEO(最高経営責任者)が6月22日、語った。

 「iRiver」ブランドのプレーヤーを手がける韓国Reigncomのヤン・ドクジュンCEOは、デバイスの外側のデザインは、かつてライバルと差を付けるために利用されていたと語った。しかしライバルがデザインで追いついてきたことで、iRiverはほかの要素に力を入れなくてはならなくなった。

 「デザインによる差別化は難しい」とソウルで開かれた展示会SEKでの取材で同氏は語った。「そこでわれわれはこう考えた。なぜコントロールボタンが必要なのか? コントロールボタンは見た目が良くないので、これを取り除いてディスプレイを使えるのであれば(そうするべきだ)、と」

 この考えを活かした最初の成果は、20日に発表され、22日に披露された「U10」に見られる。

 U10はたいていのMP3プレーヤーに見られるコントロールボタンの大半をなくし、感圧式のフロントパネルを利用している。このパネルの四方の4つのエリアを押すことで、デバイスを操作できる。パネルの各部分を押した時に実行される機能はメニューによって異なり、実行中の機能はディスプレイに表示される。

 「このU10には未来のiRiver製品のコンセプトが取り入れられている」とヤン氏。コンテンツに手早くアクセスできるすっきりしたユーザーインタフェースは、将来カギになるという。

 MP3プレーヤー市場について、ヤン氏は、メーカー間の激しい価格競争は年内に緩和されるとの予測を示した。メーカー各社が利幅の維持に取り組む中で、自然と大手メーカーの間で歩み寄りが起きると思うと同氏は語った。

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