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米IT産業のマイノリティー雇用比率が悪化

» 2005年06月23日 11時56分 公開
[ITmedia]

 Information Technology Association of America(ITAA)は6月21日、米国のIT産業における労働者の構成比率に関する調査結果を発表した。

 ITAAは米労働統計局の2004年調査結果から、1996年には41%だった女性比率は2004年には32.4%と18.5%も落ち込んでいるという。2003年から2004年にかけて、非雇用の男性熟練IT労働者の数は18万9000人から12万4000人へと大幅に縮小しているが、女性の非雇用IT労働者は9万7000人から9万2000人へと、わずかしか改善されていない。

 女性のIT労働者が減った大きな理由は、女性のIT労働者の3分の1が管理業務に属しており、この業務がここ数年の間減少しているためだとITAAは指摘している。

 人種的マイノリティーの雇用状況については、アフリカ系アメリカ人が1996年の9.1%から2004年には8.3%に減少、ヒスパニック系の比率は上昇傾向にあるが、これは全体の就業人口が伸びているためで、全産業におけるヒスパニック比率が12.9%であるのに対し、IT産業ではその半分の6.4%しかない。

 また、IT産業労働者の平均年齢は2000年から2004年にかけて、2.1歳上昇している。全産業の平均年齢が1.1歳しか上がっていないのに比べると高い比率だ。

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