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ネットにつながるスピーカー、NICTが開発

» 2005年06月27日 19時34分 公開
[ITmedia]

 独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)は6月27日、ネットワークにダイレクトに接続できるスピーカーを開発したと発表した。PCの音声データを受信・再生でき、無線LANで音声をリモート再生するなど、多彩な使い方が可能だとしている。

複数のスピーカーを接続できるモジュール(右)と、モジュールを本体に組み込んだスピーカー

 スピーカーをLANポートに接続し、Windows PCに専用ドライバと制御用ソフトをインストールして使用する。スピーカーは、PCからは仮想サウンドデバイスとして認識される。仮想サウンドデバイスは音声データを専用型式にリアルタイム変換する。

 制御用ソフトは出力先として選んだスピーカーへの送信を担当。複数のスピーカーへの出力を自在に選択・切り替えでき、例えば任意のペアを連携させてステレオ再生するといったこともできる。

 電源はEthernetから直接給電されるため、ケーブル1本で利用可能。再生処理の効率化で遅延を抑え、動画再生時でも映像と同期を保った音声再生が可能としている。

 例えばノートPCでも、室内に高音質なネットスピーカーを設置しておけば、音声データの出力先を仮想デバイスに切り替えるだけで音楽を楽しめるようになる。

 技術は民間への移転活動を進める予定で、同技術を搭載した製品の発売を期待している。スピーカーは7月13〜15日の「次世代ワイヤレス技術展」(東京ビッグサイト、ワイヤレスジャパンと併催)で動態展示する予定。

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