セキュリティ企業Sophosが7月1日発表した今年上半期のウイルス動向報告書によれば、この半年間で同社が新たに検出したウイルスは7944件に上り、昨年上半期よりも59%増加した。
感染にかかる平均時間も短縮傾向にあり、未パッチで何の防御も施していないWindows PCがオンライン接続12分でワームに感染する確率は50%となっている。
ウイルスのトップ10は、クリスマスカードを装ったワームの「Zafi-D」が25.3%で首位、次いで「Netsky-P」が17.5%で2位。3位の「Sober-N」(10.3%)は5月に出現、サッカーW杯のチケットが当たったというだまし文句で感染を広げ、単月ではZafi-Dを抜いてトップに立っている。
キー入力を記録するトロイの木馬も3倍に増加。電子メールの添付ファイルやWebサイトへのリンクを使って標的とする企業にばらまかれ、秘密情報の盗難などに使われている。
「各種の脅威が統合されつつあり、スパム、スパイウェア、フィッシング、ウイルス問題の境界はあいまいになっている。企業ではこれらすべての脅威に対する守りを固めておく必要がある」Sophosの上級セキュリティコンサルタント、グラハム・クルーリー氏はこう指摘している。
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