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ロンドンの連続爆破事件、通信にも深刻な支障

» 2005年07月08日 07時20分 公開
[IDG Japan]
IDG

 ロンドンの公共交通機関で7月7日朝、相次いで4件の爆発が起き、少なくとも33人が死亡、多数の負傷者が出ている。

 現地時間の同日午後に開かれた記者会見で警察が明らかにしたところでは、地下鉄で3件、2階建てバスで1件の爆発が起きた。警察では33人の死亡を確認、うち21人はラッセルスクエア駅とキングズクロス駅間の地下鉄で犠牲となった。バス爆発による犠牲者数は未確認で、死者はさらに増えると見られる。一部メディアは死者40人超と伝えている。

 ロンドンでは家族などの安否を気遣う電話が殺到したため携帯電話と固定電話網に深刻な支障が出ているが、当初の段階で通信障害がそれ以上広がったという報道はない。

 警察によれば45人が重傷を負い、負傷者の合計は約345人。容疑者についての情報は今のところ公表していない。

 トニー・ブレア英首相は、事件はテロリストの仕業のようだと語った。

 今回の爆発は明らかに、スコットランドのグレンイーグルズでG8首脳会議が開幕するタイミングを狙ったようだと同首相は談話の中で述べている。

 一部メディアは、「アルカイダ秘密組織の欧州聖戦」を名乗るグループが犯行声明を出したと伝えている。

 地元通信事業者のOrange、O2(UK)、T-Mobile UK、Vodafone、British Telecommunicationsはいずれも、自社のインフラに被害はないようだと話している。

 公共テレビ/ラジオ放送局BBCのニュースサイトでは事件について最新情報を流し続けているが、サイトのロード速度は普段よりも低下していた。普段はテレビ番組やエンターテインメント情報を掲載しているwww.bbc.co.ukのメインサイトは同日朝、一部がつながらなくなった。昼ごろには縮小された形で再開され、爆発関連のニュースヘッドラインや、命が危ないような状況でない限り緊急通報サービスにダイヤルしないようにとの呼び掛けを掲載している。

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