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ケータイもPSPも“本”に――デジタルパブリッシングフェア

» 2005年07月08日 21時24分 公開
[ITmedia]

 電子書籍やDTP関連の企業50社以上が出展する「デジタルパブリッシングフェア2005」(主催:東京国際ブックフェア実行委員会、リード エグジビション ジャパン)が7月10日まで、東京ビッグサイトで開かれている。今年は、携帯電話やPSPなど携帯型端末に電子書籍コンテンツを表示する展示が目立った。

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 ボイジャーは、PSPやiPod Photo、デジタルカメラなどを電子書籍ビューアーにできる「T-Time 5.5」「azur 1.5」を展示(関連記事参照)。ビブロポートも、写真集コンテンツをPSPやフォトストレージなどに表示して見せていた。

photo T-Time 5.5を使えば、電子書籍コンテンツをiPodやPSP向けに書き出すことができる

 携帯電話向け電子書籍サイトを大々的にプロモーションする企業も多い。凸版印刷は、広いブースほぼ全域を使って同社の電子書籍サイト「Bitway-books」をPR。「ラブひな」など人気コンテンツをアピールしていた。

photo シャープはPDA「Zaurus」で電子書籍コンテンツを表示。携帯電話にも対応した電子書籍サービス「SpaceTownブックス」や、同社が提唱する電子書籍フォーマット「XMDF」もPRしていた

 セルシスは、携帯電話向け漫画作成ソフトで培った技術を応用し、携帯電話向け写真集システム「BeView」を開発した。漫画コンテンツと写真集をセットにし、コスプレイヤー向けプロモーションツールといった用途を提案していく。

photo 画像にズームインできるのが売りのBeView

 大日本印刷は、写真や絵などをデザインを変えずに2次元バーコード化できる「mobile IMPULSE」を展示している。携帯でポスターや雑誌など撮影し、サーバに送信すれば、サーバが画像の特徴を認識し、関連情報のサイトURLが送られてくる仕組み。画像がブレたり回転しても認識できるという。QRコードと違って対応URLをサーバ側で変更できるのも売りだ。

photo mobile IMPULSE

Google Libraryの“秘密兵器”も?

photo 1時間あたり1000ページ読み込める米国製自動ブックスキャナ「APT1200」。機器が紙に吸い付いてページをめくるので、書籍にダメージを与えないという。大学図書館の蔵書をデジタル化する米Googleの「Google Library Project」で使われていると噂されている。7月から国内販売が始まった
photo APT1200の撮影部は、キヤノン製一眼レフデジカメ。「デジタルカメラを取り替えるだけで高画質化できる」(説明員)
photo DNPが参考展示していた曲がる高分子有機ELディスプレイ。消費電力は3〜4ボルトと、低分子有機ディスプレイの数十分の1。ポスターなどへの活用を見込む

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