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「googkle.com」の権利はGoogleにあり――調停機関が認定

» 2005年07月09日 07時40分 公開
[ITmedia]

 「googkle.com」「ghoogle.com」といった紛らわしいURLに対する法的権利はGoogleにあるとの裁定が下された。調停機関の米National Arbitration Forum(NAF)が7月8日発表した。

 ユーザーのスペルミスに付け込んで「Googkle.com」などのサイトで不正コードがばらまかれていることは以前から指摘されており、Googleは昨年5月、これらドメインの法的権利は自社にあると主張してNAFに調停を申し立てた。

 NAFの発表によれば、セルゲイ・グリダソフという人物が2000年から2001年にかけて「googkle.com」「ghoogle.com」「gfoogle.com」「gooigle.com」などのドメインを登録。このドメインを使い、ウイルスやトロイの木馬、スパイウェアなどを仕込んだWebサイトにユーザーを誘導していた。

 グリダソフ氏がこのアドレスを登録したのはGoogleが自社のドメインを登録した1999年以降だったことなどから、NAFではGoogleの主張を認め、グリダソフ氏に正規の権利はないと認定。Googleの商標権に似たアドレスは混乱を引き起こすものであり、同氏の行為はこれを使って利益を上げようとしていたもので不当だとの結論を下した。

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