日立製作所は7月8日付けで、同社のセキュリティ管理/情報漏えい対策製品「JP1/秘文」を導入済みの環境に、シマンテックのセキュリティ対策ソフト「Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.0」(SAVCE 10.0)をインストールすると、JP1/秘文の暗号化/復号化機能が正しく動作せずに暗号ファイルが破壊される可能性があるとし、ユーザーに注意を呼びかけた。
同じく日立ソフトも、「秘文Advanced Edition」を導入しているPCにSAVCE 10.0をインストールすると、同様に暗号ファイルが破壊される可能性があるとし、注意を呼びかけている。
両社の情報によると、この問題が生じるのはWindows 2000/XPプラットフォームで、秘文AEとSAVCE 10.0の両方をインストールした場合。この状態で「秘文フォーマット済みドライブ」や「共有機密フォルダ内」の暗号ファイルにアクセスすると、秘文の暗号化/復号化機能が正しく動作せずに、暗号ファイルが破壊される可能性がある。ただし日立ソフトによれば、Symantec AntiVirus Corporate Editionの以前のバージョンや他のウイルス対策/セキュリティソフトでは同様の問題は発生しないという。
7月11日18時の時点で、原因は調査中。根本的な対策方法についても、シマンテックと共同で調査を進めている段階だ。
問題を避けるには、両ソフトを同一PCにインストールしないようにする。もし既にインストールしてしまった場合は、いったんAVCE 10.0をアンインストールし、以前に利用していたウイルス対策ソフトを導入してほしいとしている。
両社は調査が進み次第、随時Web上で新たな情報を提供するとしている。
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