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CD購入や音楽番組視聴、「ここ1年で減った」が4割

» 2005年07月12日 19時21分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所が7月12日に発表した音楽コンテンツに関する意識調査によると、CD購入やテレビの音楽番組視聴が1年前よりも減ったと答えた人がそれぞれ約4割にのぼった。PCで音楽を聴く人は4割いたが、携帯音楽プレーヤーユーザーはフラッシュメモリ型、HDD内蔵型ともに10%に満たなかった。

 事前調査で「日常的に音楽を聴いている」と答えた2445人を対象に、3月12日から16日までネット上で調査した。有効回答数は1076人で、男女比は半々。

 音楽生活に関するここ1年の変化で目立ったのはテレビの音楽番組を試聴する時間で、40%が減ったと答えた。CDの購入は36.8%が、レンタルCDの利用頻度は29.6%が減ったと答えている。増えた行動で目立ったのはPCを使って音楽を管理・編集することで、23%が増えたと答えた。

 音楽を再生する機器は、「ミニコンポ・ラジカセなど」(63.8%)、「カーオーディオ」(44.7%)、「パソコン」(42.8%)の順に多かった。フラッシュメモリ・メモリカードタイプのプレーヤーユーザーは6.1%、HDDタイプは5.8%で、ポータブルMDプレーヤー(22.9%)やポータブルCDプレーヤー(18.0%)との差は依然大きい。携帯電話で音楽を聞くと答えた人も4.1%いた。

 音楽配信サービスの利用経験者は15.8%(170人)。購入経験はないが、サイトを訪問したことがあると答えた人は23.2%いた。

 購入サイトは、利用者率が高い順に「bitmusic」(24.1%、)、「着うたフル」(24.1%)、「Yahoo!ミュージック」(18.2%)、「mora」(15.9%)。

 音楽配信サイトで気になる点として多く挙がったのは「決済時の個人情報の漏えい」(36.5%)、「価格が高い」(34.9%)、「PCでしか再生できない」(31.5%)など。

動画コンテンツ、「購入したい」が7割

 DVDパッケージやネット配信されている映像など動画コンテンツに関しても、ネットユーザー2310人を対象に3月11日から16日までWebアンケート調査を行った。有効回答数は1068人(男女半々)。

 動画コンテンツの購入経験者は19.9%。購入ルートは「ネットからのダウンロード」が42.3%、「コンビニやCDショップなど店舗」が39.4%、「ネット・店舗両方」が17.4%で、動画コンテンツ購入サイトとして最も利用が多かったのは「Yahoo!動画」(23.5%)だった。

 今後、動画コンテンツを購入したいと答えた人は72.2%。ジャンルは、映画(80.9%)や音楽(61.1%)、アニメ(34.1%)が多かった。ジャンルを問わず、店舗での購入よりもネット購入意向が高い結果となっている。

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