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Appleに訴えられるかもしれない――RealNetworksがリスクに言及

» 2005年08月11日 08時02分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米RealNetworksは、米国のみで展開している音楽サービスRhapsodyで購入したトラックをiPodで聞けるようにしたことが原因で、Appleに提訴される恐れがあることを認めた。

 米証券取引委員会(SEC)に8月8日提出した決算報告書でRealは次のように記している。「もしAppleが、同社製品との互換性を阻止するために当社を相手取って提訴する方針を決めれば、弁護のための出費を強いられ、営業成績に悪影響が出る可能性がある」

 Realはデジタル権利管理翻訳技術「Harmony」を開発し、ユーザーが購入した音楽を、iPodとWindows Media対応デバイスを含むデジタル音楽プレーヤーにセキュアに転送できるようにした。

 同社は報告書の中で、次のような危険があることを認めている。「Appleは今後も、Harmonyがコンシューマーに提供している相互運用性を『断ち切る』ために自社技術に手を加え続けるだろう。これはAppleが特定の新製品リリースに関連してやってきたことだ。もしAppleがこの種の行為を続ければ、HarmonyはApple製品に対応できなくなる可能性があり、当社の事業や評判に影響を与えかねない。あるいはHarmonyを修正して再度互換性を確立するため、開発費の追加支出が必要になるかもしれない」

 「当社のHarmony技術は合法だと確信しているが、裁判所がわれわれの見解を支持するという保証はない」とRealは言い添えている。

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