米Apple Computerが出願していたiPod関連技術の特許が、Microsoftに先を越されたため米特許商標庁で却下されたと、米メディアが報じている。
Washington Postオンライン版などに8月12日掲載された記事によれば、Appleは2002年10月にスティーブ・ジョブズ氏の名前で特許を出願した。ところがMicrosoftがその5カ月前の同年5月に同様の特許を出願していたことから、先月になってAppleの申請が却下されたという。
この特許は曲目メニューソフトなどiPodの主要要素となる技術に関連した特許だったと、San Francisco Chronicleのオンライン版は伝えている。特許商標庁の記録ではAppleの申請を却下した理由として、幾つかのアイデアがMicrosoftのジョン・プラット氏の名前で先に出されたものと似ている点を指摘しているという。
このままではiPodの販売台数に応じてMicrosoftに特許料を支払う事態になりかねないため、Appleでは特許商標庁の決定に対して不服を申し立てる方針だと、Washington Postの記事は伝えている。
各社の報道によれば、今回の特許問題についてはAppleニュースサイトのAppleInsider.comが最初に伝えた。Apple広報のナタリー・ケリス氏は11日、「AppleがiPodインタフェースを発明して一般に公開したのは、当局が引き合いに出しているMicrosoftの特許が出願される以前のことだ」との談話を出している。
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