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QRコードでネットワーク接続を簡略化、富士通が開発

» 2005年08月16日 17時11分 公開
[ITmedia]

 富士通と富士通研究所は8月16日、QRコードを使ってネットワーク接続を簡略化する次世代技術を開発したと発表した。新技術を活用した通知サービスを本年度中に製品化する計画だ。

 インターネットでのデータの送受信は、OSなどを持つ比較的大きなシステムを前提に開発されており、ごく単純な機器がネット上でデータをやり取りするには煩雑すぎるという課題があった。

 新技術では、QRコードなどの非電子媒体に、インターネットに直接送信可能なパルス信号、IPパケット(IPv4、IPv6)、IPアドレス、IDなどを直接記述しておき、これを読み取るだけで情報を送信する。普及しているQRコードを商品などに貼り付けておくことで、比較的簡単にIPデータ送信が可能になるとしている。

 同技術を使った迷子の通知サービス実験を8月19〜21日、志摩スペイン村(三重県志摩市)で行う。

 迷子通知サービスを希望する家族の子どもにQRコード付きタグを渡しておく。コードには管理サーバへのメールアドレスがIDとして書き込まれており、保護者の携帯電話からコードを読み取って管理サーバにメールを送信して登録する。子どもが迷子になった場合、施設職員がタグのQRコードを読み取ると、自動的に保護者の携帯にメールが送られる仕組みだ。

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