ITmedia NEWS >

MS、開発メンバー出演のVirtual Earth PR「コスプレ」ビデオ公開

» 2005年08月22日 11時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftが、衛星地図サービス「MSN Virtual Earth」のプローモーション活動の一端として、蝶の衣装を身にまとった製品開発メンバーをフィーチャーしたジョーク混じりのビデオを自社サイトで公開した。

  Virtual Earth開発チームが作成したこのビデオは、Virtual Earthプログラムマネジャーを務めるスティーブ・ロンバルディ氏が、Virtual Earth用のマッピング作業のためにカラフルな蝶に扮してシアトル周辺を旅するというもの。

 ビデオの中で、警察官から呼び止められてボディチェックを受けるロンバルディ氏が「私は蝶です。何も持ってません」と説明する。道端でギターを弾いてチップをもらったり、オートバイのサイドカーや自転車に乗って市街を駆け巡る――すべてはシアトル中の道路をマッピングするためだ。

 Virtual Earthは先月リリースされたが、発表は5月に行われた。

 Virtual Earthの名称自体はライバルGoogleの「Google Earth」と似ているが、実際の機能はむしろ「Google Maps」のツールと似通っている。Virtual Earthでは、Google Mapsのように、目的地周辺の道路地図と衛星画像とともに、そこまでの道順案内が提供される。キーワード入力で、目的地周辺のレストランやホテルといった施設も見つけることができる。

 一方、Google Earthは世界中の都市の高精細な3D衛星画像を提供し、ユーザーは上空からこれら都市にズームインしてだんだん降りていく仮想体験ができる(6月29日の記事参照)。現時点でMicrosoftはまだこれに匹敵する製品を持っていない。

 Microsoftは、自社製品や戦略のプロモーションに社内製作したユーモア溢れるビデオを利用することで知られる。ビル・ゲイツ会長兼チーフアーキテクトやスティーブ・バルマー氏が登場して悪気のないジョークを飛ばすこともある。

 Jupiter Researchが掲載した8月19日付のMicrosoft Monitorブログでは、アナリストのジョー・ウィルコックス氏がこのビデオを「なかなか楽しめる」と評し、Microsoftは今後も従来の型にはまらない手法で製品プロモーションを展開するだろうと予測した。

 同氏はMicrosoftの製品マーケティングについて、「いきなり驚かせるようなステルス的なものもあるだろうし、従来型でなかったり、あるいは口コミ的なものだったりするだろう。面白いアプローチだ」と記している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.