9月2日、マイクロソフトは東京・千代田区の国際フォーラムで開催された「PDA・モバイルソリューションフェア 2005」で、Windows Mobile 5.0を搭載したPocket PCの実機を初公開した。
現在の「Windows Mobile 2003 Second Edition software for Pocket PC」(Windows Mobile 2003 SE)を引き継ぐ「Windows Mobile 5.0」は、Pocket PCやSmartPhoneデバイス向けのオペレーティングシステム。8月23日にハードウェアメーカーに向けて日本語版の出荷が開始されたばかりで、動作する実機がお目見えしたのはこれが初となる。
実機は日本ヒューレット・パッカードのHP iPAQ Pocket PC hx2000シリーズで、現在はWindows Mobile 2003 SEを搭載して発売されている製品。これに最終版のWindows Mobile 5.0が載せられて作動していた。
Windows Mobile 5.0への主な変更点は、内蔵Officeアプリケーションの機能拡張、不揮発性メモリの採用、Windows Media Player 10 Mobileによるデジタルメディアコンテンツサポートの拡張など。PowerPoint Mobile(PPTビューア)を搭載したことで、プレゼンテーションファイルの閲覧が可能となった。
なお、英語版には3G対応など通信関連の新機能が搭載されているが、残念ながら日本語版には含まれていない。
日本ヒューレット・パッカードでは、hx2000シリーズおよびhx4700シリーズについて、今秋に同OSへのアップグレードサービスの提供を予定している。
9月現在、Windows Mobile 5.0対応製品をアナウンスしているのは上記の日本ヒューレット・パッカードの1社のみ。年内にはさらに数社が参入を発表する見込みだが、どのような種類のデバイスになるのかについては明かされていない。
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