団塊退職者向けにネットで老後相談 NTTデータが実験

[ITmedia]

　NTTデータは10月3日、定年退職者を対象に、インターネットで老後のさまざまな相談に応じる「コンシェルジュサービス」の実証実験を始めた。ブログによる退職者コミュニティー支援と生活相談サービスを柱とし、企業が提供してきた退職者向け福利厚生サービスに代わる社会基盤としてビジネス性を検討する。

　団塊世代の多くが定年を迎える「2007年問題」が迫る一方、老後の収入や健康、介護の問題は仕組みやサービスが複雑で、情報の非対称性が生じやすい。

　実証実験では、情報提供機能に専門的知識を持つエージェント機能を組み合わせ、退職者とサービス提供者との的確なマッチングを図っていく。

　NTTデータのOB約2600人を対象に12月末まで行う。金融や保険、健康などについてメールや電話で相談を受け、必要なら専門家に質問を転送したり、各サービス会社にユーザーに代わって提案を募るといった橋渡しも行う。シニア向けに操作を簡単にしたブログサービスも提供し、退職者間の交流を支援する。