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マルウェア共通命名計画が始動

» 2005年10月07日 19時26分 公開
[ITmedia]

 MITRE Corporationは10月5日、ウイルスなどのマルウェアに共通の番号を付ける「Common Malware Enumeration(CME)」イニシアティブの開始と、サポートサイトの開設を発表した。

 CMEは、アンチウイルスベンダー間で同じウイルスに異なる名前が付けられていることから生じる混乱を解消するため、マルウェアに共通の識別子を割り当てる。この計画はUS-CERTが先頭に立ち、アンチウイルスベンダーや関連機関の支援を得て進めている。

 ウイルスが発生すると、CMEボードのメンバーはウイルスのサンプルとできるだけ多くの追加情報を提出し、自動化されたシステムに識別子の割り当てを要求する。識別子は「CME-N(Nは1〜999までの整数)」という形式を取る。

 CME識別子の使用は強制ではないが、MITREは、人々がアンチウイルスベンダーにCME識別子の採用を促すと期待していると述べている。

 CMEボードには、MITREのほか、McAfee、Symantec、Trend Micro、Microsoft、Sophosなどが参加している。

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