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ゲイツ氏「BDの問題は、反消費者的な著作権保護技術」

» 2005年10月18日 15時20分 公開
[ITmedia]

 HD DVD支持を表明した米Microsoftのビル・ゲイツ会長はこのほどプリンストン大学のWeb新聞「Daily Princetonian」のインタビューに答え、Blu-ray Discの問題点は物理規格ではなく、映画業界に寄りすぎた著作権保護技術にあるコメント。BD陣営がこの点を改善すれば問題はなくなるだろうとした。

 ゲイツ氏は記者の「BDはHD DVDよりも技術的に優れているとされ、支持する企業も増えているにもかかわらず、なぜMSはBlu-rayを支持しないのか」との質問に対して、「問題は物理的なフォーマットではなく、BDの著作権保護技術が反消費者的であるということだ」と答え、「BDの著作権保護技術は反消費者的でありながら、あまり知られていない。映画スタジオは、消費者を犠牲にして過剰な保護を受ける。PCではうまく動かず、映画の再生とPCソフトの利用の柔軟性もない」と批判した。

 その上でゲイツ氏は、BD側が著作権保護技術を消費者寄りに改善するなら「それで問題はなくなるだろう」とコメントした。

 一方で「今後はすべてのコンテンツが直接ストリーミング配信されるかHDD上に保存されるようになる」と予測。次世代光ディスクは最後の物理規格になるだろうとし、その意味では2規格の対立も意味をもたなくなるかもしれないと話している。

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