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「コピー機能保証すればBlu-rayにもチャンス」とIntelCEATEC JAPAN 2005

» 2005年10月05日 08時15分 公開
[IDG Japan]
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 先日HD DVDフォーマット支持を打ち出したIntelだが、対立するBlu-rayフォーマットについても、もしディスクからホームマルチメディアサーバにコンテンツをコピーできるようにすると支持陣営が約束すれば、こちらも支持する用意があると、Intel幹部が10月4日に表明した。

 IntelがMicrosoftとともにHD DVD Promotion Groupに加入し同フォーマット支持を表明したことは、技術に関して中立を守るという同社の普段の姿勢からは逸脱している。

 家電、コンピュータ、コンテンツの世界最大手が、互いに競合して互換性のない2つの規格を市場に投入する準備を進める中、消費者の利益が無視されているとの判断から今回の決定に至ったと、Intelデジタルホーム部門副社長兼ジェネラルマネジャーのドナルド・マクドナルド氏は説明した。同氏は千葉で開かれているCEATECの記者会見に出席した。

 「当社がHD DVDを支持した理由は基本的に、これが幾つかの機能、具体的には強制的マネージドコピーを約束しているからだ」とマクドナルド氏。

 強制的マネージドコピーでは、コンシューマーがコンテンツを自分のホームサーバのディスクにコピーして、家庭内のどこからでもアクセスできるようにすることを保証する。これにより、映画を携帯機器にコピーして外出先で見ることも可能になる。

 「Blu-ray陣営からは、複雑さや問題を一切伴わない強制的マネージドコピーを組み込むことができると断言する言葉が聞こえてこない。もし彼らが同様の約束をしてくれるなら、大いに歓迎する。Blu-rayが同様にコンシューマーに優しい機能を提供すると確約するならチャンスはある」

 IntelがHD DVDの支持を表明したからといって、同社の技術がBlu-rayディスクに対応しないわけではないと同氏。ほかの技術と同様、Intelは同フォーマットに必要な技術的サポートをチップセットとデバイスに組み込む予定だと同氏は話している。

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