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ゲイツ氏の慈善団体、マラリア研究に2億5830万ドル助成

» 2005年11月01日 08時45分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftのビル・ゲイツ会長夫妻が運営するBill & Melinda Gates Foundationは10月30日、マラリア予防のワクチン開発など3件のプロジェクトに総額2億5830万ドルを助成すると発表した。アフリカではマラリアのために毎日2000人の子供が死亡しているという。

 助成金は、マラリアワクチン開発プロジェクトのPATH Malaria Vaccine Initiative(MVI)に1億760万ドル、Medicines for Malaria Venture(MMV)の新薬開発プロジェクトに1億ドル、蚊を防ぐための殺虫剤などを開発しているInnovative Vector Control Consortium(IVCC)に5070万ドルを割り当てる。

 マラリアの国際研究団体Malaria R&D Allianceが発表した統計によれば、2004年のマラリア研究開発に対する拠出額は世界で総額3億2300万ドルにすぎず、必要な額にはほど遠いとしている。

 「マラリアは長年にわたって忘れられた疫病だった。この病気を食い止めるためにもっとできることがあったのに、過去20年間でマラリアによる死者が倍増したのは世界にとって恥ずべきことだ」とゲイツ氏は指摘している。

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