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Yahoo!、AOL株式取得レースから脱落

» 2005年11月11日 07時47分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Yahoo!はAmerica Online(AOL)株式取得に関する条件面での折り合いがつかず断念したと、11月10日に明らかにした。

 これにより、AOLへの「求婚者」は絞られることになる。MicrosoftとGoogleはTime Warner傘下のAOL取得への意欲があると報道されているが、まだ契約には至っていない。Yahoo!のテリー・セメルCEOとTime Warnerのリチャード・パーソンズCEOはニューヨークで会合を持ったという。

 「当社はTime Warnerと話し合い、彼らの提案する条件を知ったが、当社が関心を抱く内容ではなかった」とYahoo!の広報担当者は述べている。

 ComcastもAOLへの参画に関心を持っていると噂されている。AOLは過去2年間で契約者数が減少を続けているが、それでも9月30日時点において、米国内で2010万人の有料利用者数を抱えている。AOLはコンテンツ課金を引き下げ、広告収入との結び付きを強めている。

 Googleは既に検索技術をAOLに提供する契約を結んでおり、AOLはGoogleの広告表示技術を利用している。GoogleやMicrosoftのいずれかとのアライアンスが成立すれば、これらの企業がオンライン広告のシェアをさらに拡大するためのチャンスが生まれる。

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