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アップデート後の再起動を減らすVistaの「Restart Manager」(2/2 ページ)

» 2005年12月02日 19時04分 公開
[Peter GallieWEEK]
eWEEK
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 しかし360iのリシカート氏は、継続的なアップデートの世界がそれほど遠くない未来に待ち受けているという見方に異を唱えている。同氏は、PCとサーバは最前線の機器というより、もっと家電のようになる必要があると話す。

 「ITスタッフ、オペレータ、消費者が組織のための価値創造に時間を費やせるよう、ハード-ソフト環境の運用は、不安定さを減じて安定性を増す方向に進化しなくてはならない。われわれのデジタル世界は、情報とデータをうまく扱えることが前提となる。ハードの管理と更新にかかる時間は、生産性から奪われた時間だ」と同氏は語り、コンピュータが冷蔵庫や電話、テレビのように動作すれば、ユーザーはすべての時間をコンピュータに取り組むことでなく、コンピュータを使うことに費やせると示唆した。

 「それが、Microsoftのような企業に目指してほしい未来だ。絶えざる変化は、その変化を起こす人々にしかプラスにならない。それ以外の人にとっては、それは破壊的でリスクがあり、労力を要するものだ。2005年の時点では、人々は1カ月間クラッシュしない機器や2回続けてクラッシュしない機器に喜んでいる。わたしのコンピュータ機器に、3年前に買った車と同じくらいの信頼性がありさえすれば」(リシカート氏)

 先日、MicrosoftはWindows Vistaのβ2のリリースを2006年に延期したことを明らかにした(11月30日の記事参照)

 しかし、同社はそれと同時に、同OSの機能一式の開発を前倒しした。機能一式は年内に完成し、2006年初めに同OSに統合されるはずだ。

 WindowsコアOS開発担当コーポレート副社長アミタブ・スリバスタバ氏は、β2の延期は正式リリースに影響しないと強調した。Windows Vistaは2006年後半にリリースに向け、今も順調に進んでいるという。

 またMicrosoftは12月のホリデーシーズン前にCTP(Community Technology Preview)をリリースする。同氏は、これには多数の新機能が含まれると語ったが、詳細を明かすことは避けた。

 「しかしこれらの変更により、テスターはほかのどのWindows製品よりも早くフル機能版のVistaを手に入れられる」と同氏は先週語った。

 CTPはβ品質ではなく暫定のプレリリース版で、開発中の製品のある時点での状況を示す。

 MicrosoftはWindows VistaのCTPを毎月リリースするという方針をやめて、一定の品質に到達したらリリースすることに決めたとスリバスタバ氏は明らかにした。

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