独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、プラスチック基板上に印刷技術を使ってメモリ素子を作製する技術を開発した。フレキシブルな表示デバイスにメモリ性をもたせて省電力化するなど、携帯機器への応用を期待している。
フレキシブル基板上に印刷によりデバイスを作製する技術が検討されているが、印刷メモリ素子の場合、素材や均質な薄膜の形成などに課題があった。
産総研の光技術研究部門は、DNAなどの生体高分子材料を使い、強誘電性を持つ薄膜の作製に成功。低電圧駆動技術などと組み合わせ、3×3のメモリアレイをプラスチックフィルム上に試作したところ、動作を確認できた。
今後は集積化に取り組み、大容量化を目指す。表示デバイスへの組み込み技術の開発などにも取り組んでいく。
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