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“2ちゃんねる=NHK”でなくなった今年

» 2005年12月26日 15時28分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは先々週に引き続き、2ちゃんねる管理人・ひろゆき氏のインタビュー記事だった。開設から6年めを迎えた2ちゃんねるだが、「電車男」をきっかけに一気に一般化したように感じる。

 記者にとって2ちゃんねるの一般化の判断基準は、関西人同士の会話で「にちゃんねる」が「NHK」の意味で捉えられるかどうかだ。記者の住んでいた関西地方では、テレビのチャンネル「2」がNHK総合。昨年までは、ネットに縁のない人との会話に「にちゃんねる」という言葉が出てくると、たいがいはNHK総合を意味していた。

 しかし今年に入ってから「にちゃんねる」は、NHKから「電車男発祥の地」に一気に変貌。2ちゃんの話題を出した時に、「NHKじゃなくて、インターネットの……」などと説明する必要もなくなってきた。

 電車男のように、ネットから生まれたものがテレビを通じて一般化していく流れはすでに確立しており、そういう意味では“放送と通信の融合”は水面下で着実に進んでいる。

 先週のアクセス9位に入ったソフトバンクの無料ネット動画配信もその1つだろう。USENが無料放送「GyaO」で開拓した市場に、豊富な資金力やユーザーベースをひっさげて乗り込む。

 ソフトバンクの動画配信にはテレビ各局もコンテンツ提供を検討しているといい、来年はネットとテレビの融合が一気に進行しそうだ。

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