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ACCSと警察庁の情報共有で初摘発 ヤフオク悪用の男逮捕

» 2006年01月11日 22時19分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の発表によると、兵庫県警は1月11日、Yahoo!オークションを悪用してPCソフトの海賊版を販売していたとして、著作権法違反の疑いで神戸市の無職の男(37)を逮捕した。

 ACCSによると、権利者、オークション事業者、警察庁の3者が海賊版出品者らの情報を共有するスキームを活用して摘発した初めてのケース。

 調べによると、男は「Windows XP Professional SP2」などを無断でCD-Rに複製し、Yahoo!オークションで募った客に販売していた疑いがもたれている。男は13種類のIDを利用して大量出品し、昨年8月から12月までに3174件の海賊版を発送。男の銀行口座には、分かっているだけで全国約4000人から計約600万円の振り込みがあったという。

 情報共有スキームは、悪質な出品者の情報を、権利者と権利団体、警察庁で共有し、都道府県警に連絡して摘発につなげる目的でヤフー、楽天、ディー・エヌ・エーの3社とACCS、警察庁が運用している。

 今回はACCSが警察庁に情報を提供。情報分析の結果、同一人物による海賊版の大量販売と認められ、かつ悪質と判断したため警察庁が兵庫県警に連絡。同県警が捜査を担当した。

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