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» 2006年02月20日 19時56分 公開

いわさきちひろの原画がインクジェットでよみがえる

[ITmedia]

 セイコーエプソンは、絵本作家・いわさきちひろの作品をインクジェットプリンタを使って復元することに成功し、3月から「安曇野ちひろ美術館」(長野県松川村)で紹介する。

 いわさきちひろは1974年に没するまで9300点超の作品を残したが、絵本などの印刷物として残っていても、原画が現存しない作品も多い。

 エプソンと同美術館は、印刷物をもとに、同時代の別の原画の色彩や画材などから元の原画の状態を推測し、インクジェットプリンタを活用した「ピエゾグラフ」により10作品を復元した。水彩画の微妙な色調や筆づかいも丹念に再現したという。

 復元した作品は、3月1日から5月9日まで「幻のいわさきちひろ作品展」として公開する。

 ピエゾグラフは、スキャナとインクジェットプリンタを活用し、アナログ作品を複製する技術として同社が命名。オフセットやシルクスクリーンなど、従来の印刷技法では再現が難しい中間色や筆のタッチを再現できるといい、2004年から同美術館と協力していわさきちひろ作品のアーカイブ制作を進めている。

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