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高成長一転、今年のPC市場は「緩やかな成長」予測 MM総研

» 2006年02月24日 20時31分 公開
[ITmedia]

 MM総研がこのほどまとめた2005年の国内PC出荷実績によると、出荷台数は前年比7.5%増の1343.2万台となり、3年連続のプラス成長になった。ただ、価格下落から出荷金額は同2.1%減の1兆6990億円にとどまり、5年連続の減少となった。

 個人系ルートは同9.2%増の582.5万台を出荷し、2000年に続き過去2番目となった。NECやソニーなどが直販に力を入れたのも2005年の特徴。直販経由の出荷は165万台超に上り、成長率は15%と市場成長率を上回った。

 今年は2000年問題で導入された設備のリプレースが一巡しつつあるため、ここ数年のような高成長は期待できず、「緩やかな成長にとどまる」との見通し。全体では5%増の1410万台にとどまると予測した。

 先行きは個人市場がカギを握るが、サッカーのワールドカップとWindows Vistaの登場という「特殊要因」が予定されている。2004年のアテネ五輪のようなPC販売へのマイナス影響はワールドカップでは生じないと同社は予想しているが、Windows Vistaは市場投入のスケジュールが確定しておらず、一時的な買い控えもありうるとみる。ただメーカー側もモデルチェンジ時期をずらすなどして乗り切り、市場への影響は限定的だとしている。

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