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松下・オリンパスが一眼レフ「DMC-L1」披露

» 2006年02月27日 07時01分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業とオリンパスは2月26日、共同開発中のデジタル一眼レフカメラ「DMC-L1」を公開した。フォーサーズ規格に対応し、独Leicaの交換レンズも投入する。松下の「LUMIX」ブランドで今年後半に発売する計画だ。

 両社のほか、Samsungとペンタックス、ソニーとコニカミノルタのように、エレクトロニクスメーカーとカメラメーカーが組んで相次いで市場参入を計画している。デジタル一眼レフ市場は急成長中ながら、キヤノンとニコンの老舗2社がほぼ独占しているのが現状。松下やソニーなど、コンパクト市場の大手の参入で競争も激しくなりそうだ。

 松下とオリンパスは昨年1月にデジタル一眼レフの共同開発を発表(関連記事参照)。その最初の成果となるDMC-L1は、一見するとレンジファインダーカメラを思わせるボディデザインを採用した。松下が2004年に発売したレンズ一体型「DMC-LC1」にも似ており、銀塩ユーザーを意識して「クラシック」にしたという。上面にはシャッタースピードダイヤルを備え、背面の液晶ディスプレイは2.5インチとなっている。

 センサーはフォーサーズ規格の750万画素。手ブレ補正技術と画像処理エンジン「Venus Engine III」に加え、センサー表面のほこりなどを振動で取り除くダストレデューサー、オリンパスの最新機種「E-330」と同じライブビュー機能など、松下とオリンパスの両社の技術が融合されている。記録メディアはSDカードを採用した。

 同時公開した「LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm/F2.8-3.5 ASPH」は、Leicaが開発したフォーサーズ対応ズームレンズ。35ミリフィルム換算で28〜100ミリの画角を持つ。絞りリングを備えており、DMC-L1ボディのシャッタースピードダイヤルと組み合わせれば、オーソドックスなスタイルで撮影数値を設定できる。

 Leicaは同時に、フォーサーズ規格に賛同すると発表した。松下製ボディをLeicaブランドで販売すると見られる。

 新製品は米国で開幕した「PMA 2006」(2月26日〜3月1日、米国オーランド)で公開した。

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