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コラム
» 2006年02月27日 10時30分 公開

2月のCTPリリースに見るVistaの新機能

Microsoftの次期OS「Windows Vista」の2月のCTPの内容、そして今後のリリース予定を検証する。

[Mary Jo Foley,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftから1月に説明を受けたβテスターたちによると、Microsoftは2月20日の週、次期OS「Windows Vista」のマイルストーンとなる2月のCTP(Community Technology Preview)を公開するという(この記事は2月20日に書かれた)。

 これと時期を同じくして、Microsoftは企業向けVista導入支援ツールのβ版をリリースするとも見られている。

 1月24日と25日、精鋭βテスターグループTAP(Technology Adoption Partners)のメンバー数百人が、米ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社に招かれた。匿名の参加者によると、その際Microsoftの幹部陣は次のVistaのCTPを2月21日にリリースする予定だと話したという。また、この後に続くCPP(Customer Preview Program)は4月に公開される計画だという。

 Microsoftの幹部陣は、次のVista暫定テストビルドを今四半期中にリリースするとしていたが、詳しい情報は明らかにしていない。2月のCTPにどのようなVistaビルドが含まれるのか、あるいはどの機能が追加または削除されるかは分からないが、MicrosoftはこれをVista導入ツールテストに向けた起点と位置付けるだろうとTAPテスターらは話している。

 Windows XPの場合は、高品質のツール、メソドロジー、ガイダンスのセット「Solution Accelerator for BDD(Business Desktop Deployment)」を提供することで、現行Windowsの導入ツールの基礎を築いた。

 数十、数百、数千シートという単位で新ソフトの導入を検討している企業にとって、導入ツールは重要だ。このためVistaチームは、Vista用の導入ツールをどのように設計し、どんな形でリリースし、潜在顧客をいつ取り込むかについてのプランニングに相当な時間を費やしている。

 MicrosoftのSolution Accelerator for BDDサイトには次のように記されている。「ビジネス環境におけるデスクトップOSの導入は決して簡単なタスクではなく、軽んじるべきではありません」「うまくいかない可能性もあります。例えば、アプリケーションが新OSに対応しない、ユーザーの重要な「Documents and Settings」フォルダが消失してしまう、新OSの導入に向けたインフラが整っていない、といった、思いがけない落とし穴が存在するかもしれません。それらはコストを伴うものです」

 MicrosoftはVistaでこのメッセージを強調していく考えだ、とTAPテスターは語っている。VistaではSolution Accelerator for BDDが改善され、「BDLM(Business Desktop Lifecycle Management) for Vista」という新名称が付けられる。最近、Microsoftの幹部陣はTAPテスターらにBDLMのβ1を2月中にリリースすると伝えたという。また、同社がTAPテスターに明らかにしたスケジュールによると、現在4月に予定されているβ2にはWindows XPへのサポートが追加されるという。

 Microsoftは、現行のSolution Accelerator for BDDに含まれていない新たなサービスならびにツールをBDLMに追加することを検討している。SLA(サービス品質保証契約)ツール、モビリティシンクロナイゼーション(携帯デバイスを一元管理する)ツール、セキュリティならびに権利管理用ネットワーク検疫機能などだ。

 同時に、現行のWindows導入ツールすべて――XImage、Sysprep(System Preparation)ツール、Windows PE(Windows Preinstallation Environment)、USMT(User State Migration Tool)など――が刷新される、とテスターたちは話している。また導入センターのインタフェースをWebページではなく、MMC(Microsoft Management Console)アプリケーションにすることを、Microsoftは真剣に検討しているという。

 またテスターたちによると、Microsoftの導入ツールキットにはサーバコンポーネントも含められる。WDS(Windows Deployment Services)サーバが現行のRIS(Remote Installation Services)技術を代替するものになるという。

 Microsoftは、昨年7月のVista β1以来、幾つかのCTPをテスター向けにリリースしている。CTPはMicrosoft技術のテストリリースで、開発中の技術のスナップショットを段階的に提供するというもの。通常、一般的なβリリースよりも安定性に劣るとされる。

 Microsoftは昨年12月のCTP「Vista Build 5270」を「パートナーCTP」と呼んだ。2月CTPは「エンタープライズCTP」と位置付けられている。

 Microsoftの幹部陣は、2月のCTPには、ビルドをWindows XP上にインストールできる機能が含まれると語っていた。Microsoftが昨年Vistaから削除したがその後再び戻したWindows Sidebarペインも同CTPで提供されている。ただし1月時点ではSidebarが2月のCTPに間に合うかどうかは保証できないと、Microsoftは語っていた。

 なおMicrosoftは、Vistaの最終バージョンをメーカー向けに今夏末にリリースする予定で、ハードウェアパートナーならびにその他のライセンスチャネルを通じて今秋中に製品を出荷する見通しとなっている。

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