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» 2006年03月09日 18時00分 UPDATE

Intel Developer Forum:Intelが“バス”に乗り続ける理由

メモリコントローラをプロセッサに統合せず、バスでデータをやり取りする設計には「まだかなりの余地がある」とIntelは主張している。

[John G. Spooner,eWEEK]
eWEEK

 Intelはバスのルートに乗り続けるつもりだ。

 同社幹部はIntel Developer Forum(IDF)のCoreアーキテクチャに関する説明の中で、同社のバスアプローチはまだ持続できると主張した。このアプローチは、プロセッサとメモリを直接接続するのではなく、一連のパイプラインと分離型のコントローラを使ってプロセッサとメモリ間でデータをやり取りするというものだ。

 Intelの現行のプロセッサとそれを支えるプラットフォーム設計は、バスと、チップ上にデータを保存する大容量のキャッシュを組み合わせて使っている。

 このアプローチはライバルのAMDから、特に消費電力の点で効率が落ちると批判されてきた。

 電力はIntelのすべてのプロセッサとシステムプラットフォーム設計において最優先事項になっていると、多数の同社幹部がIDFで語った。

 しかし、「全体に目を向けると、(分離型メモリコントローラを含む)現行の設計にはまだかなりの余地がある」とIntelのアーキテクチャ・プランニング部門ジェネラルマネジャー、スティーブ・ポロウスキー氏はブリーフィングで語った。

 Intelにはバスベースのシステムプラットフォーム設計に関する長年の経験があると同氏は話す。これにより同社は、迅速にプラットフォームを市場に送り出せるという。

 それでも同社は、メモリコントローラをプロセッサに統合するべきかどうか検討してきた。同社は低価格PC向けプロセッサ「Timna」でそうするつもりだったが、同プロセッサは開発が中止された。そして最近では、最初の世代のCoreアーキテクチャ採用プロセッサに統合するかどうかを検討している。

 これらのプロセッサは性能が数十%向上し、デスクトップやサーバの消費電力を大きく減らすだろう。

 しかし、「これまで見てきたように、今のところ、バスアプローチはこれらプロセッサの妨げになるわけではない」とポロウスキー氏は、サーバプラットフォーム「Bensley」を例に挙げて語った。

 Bensleyは最新のXeon DPプラットフォームで、独立した2本のバスと1対のメモリチャンネルを使ってFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)に接続している。Bensleyを採用したサーバは5〜6月に登場する見込みだ。

 「2本のバスとFBチャンネルの総帯域は等しい」と同氏は言う。幾らかのオーバーヘッドがプロセッサ間の信号から生じる。

 だが、「大半の処理では、メモリ(帯域)はまだボトルネックではない」とポロウスキー氏は言う。

 Intelがいつかの時点でバス設計を変えたり、メモリコントローラを統合したりしないということではない。同社は以前からサーバ向けのアプローチを変えると発言してきた。

 「技術やトレンドが進んでいることは分かる。われわれはそれに目を向けなければならないだろう。その時が来れば、必ずそれを受け入れる」(同氏)

 Intelが今後投入するサーバ向け「Tigerton」プロセッサは、新しいタイプのバスを採用する。同社はこれをポイントツーポイント接続と説明している。

 ただし同社は、このアプローチはオンチップメモリコントローラを追加する必要はなく、同社が将来版Itanium向けに設計している新世代のインターコネクトでもないとしている。

 Intelが2008年に投入する「Tukwila」の後継プロセッサ「Poulson」は、この新しいインターコネクトを採用する最初のプロセッサになるという。このインターコネクトは、Poulsonとメモリなどのコンポーネントを接続することになる。

 このインターコネクトは、Poulson投入時にItaniumとXeonの両方で使われるとIntelは示唆した。

 しかし、同社の広報担当者は、このインターコネクトの仕組みについてのコメントを控えている。

 それでも、ポロウスキー氏のコメントから考えると、同社のx86プロセッサのほとんどがバスと分離型のメモリコントローラを使い続けるようだ。

 現時点では、「重要なのは、投入できる技術をできるだけ迅速に市場に投入する力だ」と同氏は語っている。

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