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うまくいきすぎた? Origamiキャンペーンの真相

» 2006年03月09日 20時11分 公開
[ITmedia]

 「少々うまくいきすぎたかもしれない」――謎に満ちた広告で世間の関心を集めたOrigamiキャンペーンについて、ダスティンと名乗るプロジェクトメンバーは公式ブログでこのように述べている。

 彼はブログの中で、2つの俗説を否定している。1つは、「MicrosoftはOrigamiの広告キャンペーンをAppleの発表に意図的にぶつけた」という説だ。Appleの発表と重なったのは、3月9日の発表から逆算してスケジュールを決めたためだと彼は話している。

 2つ目は、「Microsoftが騒ぎを盛り上げるために、Digital Kitchenが制作したOrigamiのビデオをリークした」という説だ。ビデオの流出はまったく予期していないことだったという。

 広告キャンペーンは「全体的に、予想を超える成功を収めた。正直言って、少々うまくいきすぎたかもしれない」とダスティンは記している。「数カ月前にこのアイデアを思いついたときは、UMPCに幾らか関心を持ってもらうための小さな草の根的なキャンペーンにするつもりだった」

 www.origamiproject.comサイトに最初のティーザー広告を掲載した2月23日には、同サイトに推定2万8000件のアクセスがあった。プロジェクトチームが当初予想していた「2週間で1万〜2万件のアクセス」をはるかに超える数だった。翌24日には口コミやSlashdot.comへの掲載で約6万5000件のアクセスがあった。

 週末にDigital Kitchenがインターネットに出回り始め、週明けの27日には26万件のアクセスがあった。

期待をあおったOrigamiのティーザーサイト

 2度目の更新があった3月2日に、プロジェクトチームは、憶測を鎮め、ヒントを提供するために、HTMLのソースに「Origami Project: the mobile pc running windows xp」という言葉を隠した。Origamiの正体が分かると期待した人々が集まり、この日のアクセス数は48万件に上った。IntelもIDFに合わせてティーザーサイトUMPC.comを立ち上げることを決めた。

Intelもティーザーサイトを設置した

 最後の更新をした9日の時点で、Origamiサイトのアクセス数は200万件を超えたという。

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