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» 2006年05月25日 19時01分 公開

「選択と集中」進める「日本CA」根塚新社長

6月に「日本CA」に社名変更するコンピュータ・アソシエイツの新トップに就任した根塚眞太郎社長は、「フォーカスしている分野が分かりにくい」と反省し、サービスマネジメントやコンシューマー向け製品など4分野への「選択と集中」を掲げる。

[ITmedia]

 コンピュータ・アソシエイツ(CA)の根塚眞太郎社長が5月25日、都内で会見し、重点分野を絞った「選択と集中」を進める方針を明らかにした。4月に就任した根塚社長は「CAは多くの製品を持っており、フォーカスしている分野が分かりにくい」との反省に立ち、サービスマネジメントやコンシューマー向け製品など4分野を重点的に強化していく。

photo 根塚社長

 根塚社長は日本アイ・ビー・エム出身。2005年1月から日本シーベル社長を務め、米本社の買収に伴う日本オラクルへの統合プロセスをほぼ見届けて4月1日付けで現職に就任した。同社は世界ブランド戦略の一環として、6月1日付けで「日本CA」に社名を変更(関連記事参照)。名も実も一新して日本市場への取り組みを新たにする。

 「選択と集中」で根塚社長が掲げた重点分野は(1)サービスマネジメント、(2)セキュリティ、(3)ストレージ・バックアップ、(4)コンシューマービジネス──の4つだ。

 既に高シェアを獲得しているストレージ・バックアップでは現在のポジションを堅持・拡大。サービスマネジメント分野は2008年度にも適用される日本版SOX法(企業改革法)に向け、大きく伸びると見ている。セキュリティ分野は企業が避けては通れない問題としてニーズが高い。

 「eTrust」シリーズで昨年参入したコンシューマー向けセキュリティソフトでは「強い手応えを感じている」という。ただし先行他社が寡占化している市場であり、「非常に難しい、チャレンジングな世界」でもある。販売チャネルごとのノウハウなど、1年間の蓄積をもとに「かなりアグレッシブなプラン」で攻勢を掛ける構えだ。

 企業向けソフトウェア大手の同社が「選択と集中」を掲げながらコンシューマー市場も指向するねらいはブランド強化にある。「CAという名前をどこで知ってもらうか。企業のIT部門であっても、運用担当者はCAを知っていると思うが、それ以外の担当者はどうか。コンシューマービジネスはそれ自体として重要だが、企業内個人にCAブランドをアピールするにも重要だ」(根塚社長)

 「選択と集中」を進める方針は、CAがワールドワイドで掲げる新たな製品ビジョン「Enterprise IT Management」(EITM)とも合致する。顧客のリスクやIT投資コストを下げつつ、ITで顧客のビジネスにどう貢献できるか──管理ソフトを核として顧客の問題解決を支援する、というビジョン達成のためには、製品に加えてコンサルティング力の強化も不可欠。外部との協業・パートナーシップの検討を具体的に進めている。

 同社社長ポストの他にも「色々と話を頂いた」という根塚社長だが、米本社のジョン・スウェンソン社長兼CEOが掲げる顧客重視の姿勢が同社を選ぶ決め手になったという。スウェンソンCEOもIBM出身。面接で会い、「DNAが合うな、と思った」という。

 根塚社長が経営者として重視するのも「IBMで学んだ3つのこと」だ。1つは「ビジネスを成長させる」。2つ目は「短期の成長も重要だが、中長期的に成長する仕組みも必要。それは顧客満足度の向上しかありえない」。3つ目は「社員の満足度の向上」だ。

 同社の目標管理制度では、社員各自が顧客満足の向上のためにできることをコミットするほか、ラインの管理職はさらに社員満足度の向上も目標に掲げるという。400人の社員を率いるトップとして「自由闊達な企業文化にしたい。悪い情報はまず私の耳に入るくらいに」と考えている。

 新生「日本CA」が掲げる目標は、同社が展開する市場の売上高規模で3年後にシェア2倍、5年後に「2けた」だ。

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