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名刺1枚で20リットル浄水 葦を使ったビジネス用紙

» 2006年05月31日 20時29分 公開
[ITmedia]

 伴ピーアールと大塚商会は、北越製紙と協力し、琵琶湖の葦(あし)を20%使ったビジネス用紙「レイクパピルス20」を6月1日に発売する。「名刺1枚で約20リットルの水を浄化したことになる」といい、琵琶湖の浄化につながる商品としてPRしていく。

 葦は、河川の汚れの原因となるリンや窒素を養分にして成長するが、冬には枯れ、汚れを河川に戻してしまう。葦を刈ることで水質悪化を抑えられるが、茅葺き材の使用が禁止されるなど、用途が少ないため利用が進まなかった。

 伴ピーアールは8年前から琵琶湖の枯れ葦の活用に取り組み、葦を原料に含んだビジネス用紙を開発。既に琵琶湖周辺の自治体や企業で約2万人が名刺に使っている。利用の拡大に向け、大塚商会と北越製紙がサポートして拡販を始める。

 新製品は葦の含有率を倍の20%に高めた。名刺用紙や社用封筒など企業のオフィス向け展開を予定しており、すでにNECフィールディング、エプソン販売、ヒガシ21、リコー販売が導入を決めた。

 A4版(1000枚で1万2200円)、菊四才版(318×469ミリ、400枚で9800円)、菊全版(636×939ミリ、100枚で9200円)の3種類。

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