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世界初のシューティングゲーム開発者が亡くなる

» 2006年06月07日 08時55分 公開
[ITmedia]

 World Wide Web Consortium(W3C)の副会長であったアラン・コトック氏が5月26日に心臓発作で亡くなっていたことが明らかになった。享年64歳。コトック氏は世界初のコンピュータシューティングゲームとされている「Spacewar」を共同開発した功績で知られている(Wikipediaのバイオグラフィー)。

 Spacewarは1962年にDigital Equipment(DEC)の世界初のミニコン、PDP-1上で稼働した対戦型シューティングゲーム(Wikipediaの解説)。Spacewarはゲームコントローラとしてジョイスティックを初めて採用したことでも知られる。同氏はPDP-1主要開発者の1人で、その後、PDP-10シリーズのチーフアーキテクトとなった。

 コトック氏は最初のコンピュータチェス開発における功労者ともされている。1959年にマサチューセッツ工科大学在籍時にチェスプログラム開発を開始し、1962年にはアマチュアを打ち負かすほどになったという。

 同氏はW3Cの設立に貢献し、1997年にはW3Cの副会長に選任された。

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