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MS、Officeめぐる特許訴訟でまた黒星

» 2006年06月19日 17時24分 公開
[ITmedia]

 Microsoft Officeに特許を侵害されたと主張する発明家が、再度白星を収めた。

 米連邦控訴裁は先週、発明家で事業家のアルマンド・アマド氏の特許をMicrosoftが侵害したとする昨年6月の陪審判決を支持した。

 問題の特許はスプレッドシートとデータベースをリンクさせる手法に関するもの。連邦地裁は昨年、この特許は妥当であり、MicrosoftはOffice製品でこの特許を侵害したとの判断を下し、アマド氏に610万ドルを支払うようMicrosoftに命じた。

 Microsoftは控訴の間、追加の侵害製品の売り上げを信託するよう命じられており、その額は6500万ドルに及ぶ。控訴裁は、このうちアマド氏が受け取る額を地裁で決定するよう差し戻した。

 アマド氏の代理人を務める法律事務所Morrison & Foersterのビンス・ベルスコ氏は、「今回の判決はこの特許の妥当性を示すものであり、アマド氏のソフトを侵害したMicrosoftの法的責任を確認するものだ。この訴訟が地裁に差し戻されたときに、アマド氏が信託口座からかなりの金額を与えられるものと期待している」と述べている。

 Microsoftは今年2月、問題の特許を回避するためにOffice 2003 SP2とパッチをインストールするよう顧客に呼び掛けた

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