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三洋、太陽電池に注力 400億円投資、事業規模3倍に

» 2006年06月21日 19時58分 公開
[ITmedia]

 三洋電機は6月21日、太陽電池事業を強化し、事業規模を2010年度までに昨年度の3倍以上となる1800億円にまで拡大する計画を発表した。アモルファス系シリコンと結晶系シリコンを組み合わせたハイブリッド型「HIT太陽電池」に注力し、世界トップベルを目指す。

 2007年度には約100億円を投じ、二色の浜工場(大阪府貝塚市)のセル生産能力を100メガワット増の210メガワットに引き上げ、島根三洋工業と合わせ260メガワットにまで拡大。さらに2010年度までに累計400億円以上を投資する計画だ。

 生産拡大と並行し、商品力も強化。面積当たりの発電量が世界トップというHIT太陽電池の改良を進め、同年度までにセル変換効率を22%以上に向上。高性能を武器に他社製品と差別化する。また2007年度には多結晶型のHIT太陽電池を市場投入、従来の単結晶との2本柱で事業を拡大する。

 三洋は経営再建に向け、「Think GAIA」というコンセプトのもと、太陽電池や二次電池など同社が強い領域への集中を打ち出している。

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