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いら立ちだらけのウイルス対策ソフト遍歴(1/2 ページ)

» 2006年07月05日 11時37分 公開
[Larry Seltzer,eWEEK]
eWEEK

 わたしは、自分のネットワークで可能な限り多くのウイルス対策製品を走らせるのも仕事のうちだと思っている。同じ理由でInternet ExplorerとFirefoxの両方を使うことにしている。だが、ウイルス対策ソフトを使い回すのはブラウザの併用よりずっとしんどい。

 ここ2〜3年、わたしはNorton、McAfee、Trend、BitDefender、CA、Panda、ClamAV、Grisoft、Sophos、F-Secureの製品を使ってきて、今はKasperskyをインストールしたところだ。ほかにも幾つか言い忘れた製品があるかもしれない。

 「慣れ親しむは軽蔑のもと」と言うが、そうとも限らない。わたしは慣れ親しむほどこれらのウイルス対策製品を使い込んでいないが、全部嫌いだ。Kasperskyについてはまだ分からない。このソフトはマルウェア対策関係者の間では高い評価を受けている。だが、2日使っただけでもう問題が発生した。

 想像したこともないかもしれないが、考えてみれば納得できることがある。マルウェア研究者はウイルス対策ソフトを使わない。研究の邪魔になるからだ。わたしは研究者だとうぬぼれているわけではないが、怪しいファイルをチェックするために、少なくとも1台のマシンにはウイルス対策ソフトをインストールしないようにしている。何かをスキャンする必要がある場合は、それをVirusTotal(偉大なリサーチサイトの1つ)に送るだけだ。

 最近わたしは、山ほどウイルスメールをもらってもいいから、ウイルス対策ソフトを捨て去りたいという誘惑に駆られる。これらのソフトの多くのせいで、システムはクラッシュするし、幾つかのポイントでシステムが遅くなるし、ライセンス切れだとウソをつかれたりするという災難に遭った。

 このライセンス切れ問題は最近、Norton AntivirusとTrend MicroのInternet Securityの両方で起きた。Nortonのアクティベーション問題に関するわたしのブログのこのエントリーこのエントリーでは、ユーザーからの、ほとんどは「わたしも!」というコメントで長いスレッドになっている。ちなみに、わたしはSymantecにこの問題について問い合わせたが、何の反応もない。Trend MicroのInternet Securityスイートは、ライセンス有効期限のおよそ半年前に更新しろと言ってきた。こちらとは争うのはやめて、次の製品に取り掛かった。

 CAの製品は、年間契約の2カ月目にはもう、次の1年分の更新を催促しだした。アンインストールのころ合いだ。次に行ってみよう。皆さんは、わたしがこれらのソフトの評価版をもらってると思っているかもしれない。自腹を切っていたら、もっと時間をかけて技術サポートとやりとりをするはずだと。だが我慢できないのだ。わたしは新しいPCを買うときにウイルス対策ソフトを買うし、今使っているKaspersky Antivirusも自分で買った。

 CAの次はF-Secure Internet Securityを試したが、すぐに問題発生。仕事でCisco VPNクライアントを使う必要があるのだが、F-Secureを稼働させているシステム(2台のシステムで試した)でVPNに接続しようとするたび、PCは「死のブルースクリーン」になってリブートした。F-Secureはまだこの問題を調査中だ。

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