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マルウェア微減は潜伏型横行の兆し――Panda Software

» 2006年07月06日 07時43分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のPanda Softwareは7月5日、ウイルス対策ソフトの「Panda ActiveScan」で今年上半期に検出されたマルウェアのトップ10を発表した。

 上半期の6カ月で新しく検出されたウイルスは1万9367件となり、前年同期よりも微減。猛威を振るったウイルスもなく一見静かだったものの、これはマルウェア作者が、ひそかにコンピュータに感染してできるだけ長期間潜んでいられる悪質コードの開発に力を入れているためだと同社は分析する。

 トップ10リストの筆頭に挙がった「Sdbot.ftp」は、FTP経由でSdbotワームをダウンロードしてくるマルウェア。2位の「Exploit/Metafile」はWindowsの画像処理に存在する脆弱性を悪用したコードで、WMFファイルを使ってコンピュータ上でコードを実行できてしまう。3位には、2004年に初登場したワームの「Netsky.P」が入った。

 トップ10のうち約60%はワームが占め、セキュリティ機能を停止させたりセキュリティ関連のサイトにアクセスできなくしてしまうワームも多いと同社は解説。これはマルウェア作者が次の攻撃を仕掛けるための準備段階になる可能性があると指摘している。

 トップ10は次の通り。

順位 マルウェア名
1 W32/Sdbot.ftp
2 Exploit/Metafile
3 W32/Netsky.P
4 W32/Sober.AH
5 W32/Tearec.A
6 W32/Gaobot.gen
7 Trj/Qhost.gen
8 W32/Alcan.A.worm
9 W32/Parite.B
10 W32/Smitfraud.D

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