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米国防総省攻撃「ゾンビキング」に懲役3年の判決

» 2006年08月31日 07時52分 公開
[ITmedia]

 米国防総省や病院、学校などの5万台のコンピュータを攻撃した犯人が、懲役3年の判決を受け、また25万ドルの賠償金を支払うよう命じられたと、セキュリティ企業の英Sophosが伝えている。

 判決を言い渡されたのは、21歳のクリストファー・マックウェル。マックウェルは2005年、2人の少年と共同で、アドウェアを不正にインストールするマルウェアをばらまき、アドウェアから10万ドル以上の広告収入を得ていたという。影響を受けたコンピュータは約5万台といわれる。

 最も被害が大きかったのはシアトル北部の病院で、集中治療室のコンピュータが使用できなくなったほか、緊急時の医師の呼び出しなどにも影響があったという。また、米国防総省も13万5000ドルに相当する被害を受けたほか、カリフォルニア州の学校では攻撃を受けたコンピュータの修理費用が7万5000ドルとなったという。

 マルウェアをインストールされたコンピュータは「ゾンビマシン」と呼ばれ、サービス拒否攻撃や個人情報の入手、スパムメール送信に悪用される恐れがある。Sophosでは顧客企業に対し、いち早く対策を行えるよう、企業のネットワークからそうしたスパムメールが送信された場合に通知を行うサービスを提供している。

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