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女性起業家の事業拡大には「ブートストラップ」が大事――米研究

» 2006年09月02日 08時43分 公開
[ITmedia]

 女性起業家による事業拡大には「ブートストラップ」が大事――米バブソンカレッジ、米ウェイクフォレスト大学、ハーバード大学経営大学院の研究者が、共同研究報告を発表した。

 調査は、テクノロジー関連企業を起業した女性88人を対象に、インタビュー形式で行われた。企業の初期の成長段階を、「スタートアップ期」、「アーリーステージ」、「急成長ステージ」の3段階に分類。各段階から調査対象者を集めた。

 調査報告によると、女性起業家は、企業の成長段階に応じて異なる財務戦略を選んでいることが分かった。たとえば、資本的支出を減らすための手法として、スタートアップ期では人件費の削減が主流なのに対し、急成長ステージでは事業の運転費用を削減する傾向があるという。

 また、急成長期に入り、外部資金へのアクセスを得た後も、自力での「ブートストラップ」を継続し、コスト削減や無料で利用できるリソースの活用、社内ナレッジ・人材強化などの努力を継続していることも分かった。こうした自力での立ち上げ能力を身につけた起業家は、外部投資家の信頼も得やすく、事業を急成長ステージに移行させやすいとしている。

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