トランスコスモスと3D技術ベンチャーのヤッパは9月4日、ヤッパが持つ「Web3D」技術を活用したECサイト向け3Dデータの制作・販売で業務提携したと発表した。
同技術はプラグインなしで軽快に表示でき、一般の3Dデータより安価に制作が可能。商品ディスプレイを差別化したいECサイトに売り込み、トランスコスモスはデータ制作受託で3年後に売り上げ10億円を目指す。
提携では、同技術の販売権・製作技術をトランスコスモスが独占的に取得。大量の商品データを短時間に制作できる上、「従来の3Dデータはスポットで数百万円単位だったが、これを数十万円単位にしたい」(トランスコスモスの早見泰弘常務)と安価にする。
同技術はヤッパがイスラエル企業から取得したWebサイト用3D表示技術。Javaアプレットによるノープラグイン表示や軽量・高速な描画が特徴で、「XYZ座標で表現した頂点をつないで描画している。まだ存在していない新商品など、写真から生成する3D技術では無理な物の3D化にも対応できる」(ヤッパの伊藤正裕社長)という。
トランスコスモスは同技術を活用し、ネットショッピングでも実際の商品を吟味して購入したいユーザーのニーズに対応できるサービスとして、特に情報家電や家具・インテリア、アパレルなどの分野に売り込んでいく。
ヤッパは2000年に当時17歳だった伊藤社長が創業。Web3D技術は自動車メーカーなどが採用しているほか、産経新聞の電子新聞サービスのシステム開発を手掛けるなどの実績がある。
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